映画「すれ違いのダイアリー」の広告コピー

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映画コピー評論

なかなか会えない二人。それでも恋していく二人。そんな姿を描いている作品だからこそ、「会える」という言葉が深く心にのこる。キャッチコピー自体はよくある言葉が繋がって構成されているので、あまり強い印象を受けないが、映画に寄り添っているからこそ効いてくるワードをしっかりチョイスしている。「しあわせ」も「きっと」も「会える」も、この映画にピッタリのワードばかりだ。しっかり作品をとらえ、作品に寄り添ったキャッチコピーかなと思います。

映画について

ニティワット・タラトーン監督が描くタイで大ヒットを記録したラブストーリーです。物語の舞台は、川に浮かぶ田舎の小さな小学校。そこにに赴任した青年教師は前任者の女性教師が書いた日記を発見する。その日記を読んでいくうちに、見たこともない彼女を好きになってしまう。1年後、今度は入れ替わりでその女性教師が小学校に復職を果たす。同じように青年教師も日記を残していて、それをみて彼女も引かれていく。一度も会わない二人が日記でつながり、恋をする。そんなロマンティックなストーリーとなっています。

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映画コピーをつくってみた

あなたの姿は知らない。でも、あなたの心は知っている。

この映画をみてビックリするのは、この小学校の建っている場所。すごい田舎。しかも川の上で生活している。そういった環境があるからか、すごく素朴でピュアなラブストリーに仕上がったと思う。この設定が都会の真ん中で繰り広げられていたら嫌になるけどね。子どもたちもカワイイです。


『すれ違いのダイアリーズ』予告編

映画「トゥルー・ロマンス」の広告コピー

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映画コピー評論

獰猛な愛って言葉が、こんなに似合う映画も珍しいですね。いや、この映画だからこそ言える表現なのだと思います。映画コピーで大切なのは、その映画でしかありえないって言葉を見つけること。すごく難しい作業だけど、これができたときそのコピーは大きな輝きを放ってくれます。一番いいのは、映画コピーだけをみて、どの映画かわかるほどブランディングが効いたコピーになること。これはさらに難しいですね。

映画について

監督トニー・スコット。脚本クエンティン・タランティーノ。これだけで心躍る作品ですが、映画のストーリーも最高にロマンチックに仕上がってます。基本的にはむちゃくちゃな設定だし、銃もバンバン撃ついつものパターンだけど、それがまた、たまらなくいいんですよね。細かいあらすじは言わないけど、とにかく見てほしい。男なら絶対見るべきです(もちろん女性も楽しめると思いますが)。

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映画コピーをつくってみた

はちゃめちゃに、ロマンチック。

こういう映画大好きです。男のロマンを全部ぶっこんだら最高にカッコいい映画できちゃったぜって感じがたまらん。


映画『トゥルー・ロマンス』予告編

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の広告コピー

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映画コピー評論

多くのファンを持つ有名映画の新シリーズ。これに勝る宣伝文句はないですね。どんなに言葉が巧みでも、百戦錬磨のマーケッターでも、「ハリーポッター」の一言でもう敵いません。映画コピーは、どう上手く言葉を紡ぐかより、どう上手くみてもらうかが何より大切。そういった意味で、このコピーはものすごい宣伝効果をもった表現と言えます。地味に「今度の魔法は、もっとすごい」もいい効果を発揮していますね。

映画について

『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが脚本に初参加し話題になった作品です。魔法動物学者ニュート・スキャマンダーは、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。彼の手には、魔法の世界で生きる不思議な生き物たちが詰まったトランクがひとつ。あるトラブルによって、そのトランクから魔法動物たちがニューヨークに逃亡してしまい様々な騒動が巻き起こる。割とコメディタッチな部分もあって気軽に楽しめる作品に仕上がっていた。ハリー・ポッター新シリーズの宣伝文句に魅かれてみたけど、全然ハリー・ポッターとは関係ないのね。でもやっぱり同じ空気感みたいなのは感じられました。魔法動物たちがすごくカワイイので癒されますよ。

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魔法動物、取り扱い注意。

魔法の世界のユニークな動物たち。ハリーポッター好き、ファンタジー好きにはたまらない作品ですね。


映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告編

映画「メン・イン・ブラック」の広告コピー

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映画コピー評論

コメディタッチの映画のコピーは難しいですよね。そのコピーで面白さを醸し出さないといけないので。そういった時に役立つのがカタカナワード。ここでは「ヤツ」「ノリ」という言葉が出てきています。このカタカナワードがある種のチープ感というかB級感というか、言葉の軽さを生み出してくれています。この手の映画にとって軽さを出すのはすごく重要。「気軽に楽しむこと」がこの種の映画の役割でもあるので。あとはなんとなくの世界観とストーリーが把握できるところがすごくいい。なんとなくざっくり把握してみたいんですよね、こういう映画って。ノリで見たいというか。そういった意味で成功しているキャッチコピーだと思います。

映画について

監督はアダムス・ファミリーを手掛けたバリー・ソネンフェルド。プロデューサーはあのスティーヴン・スピルバーグです。「メン・イン・ブラック」とはアメリカでの都市伝説のことで、UFOや宇宙人の目撃者、遭遇者のもとに現れて脅迫的な圧力をかけるとされる黒づくめの衣装の男たちのことを指しています。原案となるストーリーは、ローウェル・カニンガムのコミック「The Men in Black」。アメリカで有名な都市伝説を宇宙人にからめてパロディー化したコメディ寄りのSFアクション映画となっています。K
を演じるトミー・リー・ジョーンズは日本ではもうお馴染みですね(某CMに出まくっているので)。Jを演じるウィル・スミスもさすがのはまり役です。この二人のやりとりが面白く、派手で痛快。元気のない時に見たい映画ですね。

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やっちまっても大丈夫。記憶消せば問題ない。

雑な感じが出ているといいかと思います。アバウト、大雑把、テキトー。そんなゆるいノリが出るように。


Men In Black (1997) - Trailer

映画「レオン」の広告コピー

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映画コピー評論

映画自体がすごく個性があり、世界観がある場合。それを邪魔しないように、短い言葉で端的に映画を表現するといい。このコピーはその典型であり、好例であると言えます。短く強いことば。凶暴と純愛の言葉のもつイメージの対比。すべてが計算されつくした最良なキャッチコピーだと思います。やっぱりいい映画には、いい映画コピーがつきますね。それが名作たる由縁なのかもしれません。

映画について

リュック・ベッソンのハリウッド初監督作品。ジャン・レノとナタリー・ポートマンがこの作品でブレイクを果たした。リュック・ベッソンによると、自身の初期の作品「ニキータ」(これもすごく面白いです)の英語で描いた別バージョンの作品としているが、確かに似ている部分は随所にみられる。幼きころのナタリー・ポートマンを見るだけでも、視聴する価値がある。物語自体もすごくせつなくて、ハラハラして、ジャンレノが渋くて、ナタリーが可愛くて、すごくいい作品。リュック・ベッソンの最高傑作です。

 

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すてきな殺し屋。

予告編にも出てくるけど、「何の仕事してるの?」「殺し屋。」「すてき。」このやり取りがすごく印象に残っていて、すごく好きなんですよね。


映画「レオン」日本版劇場予告

映画「50回目のファースト・キス」の広告コピー

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映画コピー評論

個人的にこの映画をみたときは、まったく前情報なしでみたので、題名の理由や物語の違和感を素直にどうしてだろうと楽しめた。なので、記憶をなくすというワードが入るのは賛否両論になるかなと思う。でも記憶をなくすのは、物語のオチではなく、大切なのはその事実を知った後なので特に問題ない気もする。とにかくこの記憶喪失が物語の肝であることはいなめいので、上手い具合に広告コピーとしてギリギリをせめているかなと思います。

映画について

交通事故にあってから、記憶障害で短期の記憶を維持できない主人公をドリュー・バリモアが。その彼女に恋をするプレイボーイをアダム・サンドラーが演じる。監督は『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』などを手掛けたピーター・シーガルがつとめている。主演の二人で想像がつくように、スイートで軽やかなラブストーリーに仕上がっているが、今回は記憶喪失という設定つき。日本などだとお涙頂戴の感動映画になるところを、うまくラブコメに落とし込むところがアメリカ流だろう。ハッピーな気持ちになりたい。素敵な恋がしたい。そんな方はぜひ見てみてください。

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映画コピーをつくってみた

あなたを忘れても、明日また恋に落ちる。

凄く素敵な物語なのですが、よく考えると男側はすごいなと思う。毎日恋させるなんて普通できないし、すごいパワーだよな。


50回目のファーストキス - 予告編

映画「フリーダム・ライターズ」の広告コピー

 

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映画コピー評論

少し長い気もするが、内容を上手くまとめつつ、見たくなるように上手く誘導している。この物語は実話というのがキーだろう。まさかこんな話が実話なの!?とビックリして感心する。そんな要素が満載の映画なので。映画がなんとなくイメージできるけど、核心には触れないあたりの絶妙さがある、うまい映画コピーだと思います。

映画について

荒れている地区の荒れているクラス。人種差別が横行し、人種ごとに対立しあい、いつ暴動が起きて死ぬかもしれないってほどの一触即発の雰囲気。そんなクラスの担任を任され、熱意を燃やす新米教師。最初はうまくいかないが、だんだん心を通わせていく生徒たち。ある日、生徒たちに日記を書くように提案。生徒たちが書いた日記は、集められて1冊の本として出版され、ベストセラーとなる。その後、NPO団体「フリーダム・ライターズ基金」が設立されたという実話に基づく物語。素直に感動するし、事実に驚愕する。日本に住んでいると分からない争いや思想を感じる作品なので、ぜひたくさんの人にみてほしいと思う。

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映画コピーをつくってみた

自由に生きる。それが、こんなにも難しい。

なぜ争っているのかわからず、人が死ぬ。本当が夢があるのに、語ることすら許されない。人生は決められている。そんな諦めに近い感情を、若者に背負わせる社会は、やっぱり間違っているよなぁ。


フリーダムライターズ 予告編 (Freedom Writers - Trailer)