映画「ソラニン」の広告コピー

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映画コピー評論

倒置法を使ったコピー。倒置法を使う時は何個かコツがある。まずはリズム。自分で声を発しながらコピーのリズムを吟味するのが大切です。次に、後半の文章に驚きを入れること。驚きとは、興味をそそること同義だと思って大丈夫です。倒置法とはもともと後半部分をより強調する手法です。その後半に驚きがなければ、もしくは驚きがありきたりならば、コピーの強さは半減してしまいます。そして最後はドラマチックであること。倒置法は、ドラマチックな文章に効果を発揮します。思いっきり気障に、思いっきりロマンティックに、情景が思い浮かぶように表現していくといいと思います。今回のコピーはしっかりその条件を満たしています。芯の強さを感じるストレートさがにじみ出ていて心を揺さぶりますよね。

映画について

原作者の浅野いにおさんのファンで、映画化のだいぶ前にこの漫画を読んでこの物語の虜になっていた私。映画化を聞いたときは、本当に大丈夫か。あの世界観出せるか?と心配したものですが、実際見てみると、すごく良かった。こころにストレートに響くものと変化球で響くものと、なんだか分からず空中に漂っている感情の塊みたいなものがあったり、原作の世界観がよく再現されていたと思います。キャストがすごく好きっていつのもあったかも知れませんが。宮崎あおいと高良健吾はどちらも大好きなので、この二人が出るってだけで、それだけでいい映画になる確信はありました。歌もアジカンだし、好きなものが全部つまった最高の映画です。

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映画コピーをつくってみた

たとえそれが険しい道で、世界の果てまで続いたとしても、僕は僕の道をゆくんだ。

現実は厳しくて、夢は儚くて、他人に自分を重ねたり、自分に他人を重ねたり、なんだか無限にも思える世界を人は生きてる。


映画『ソラニン』予告編