映画「怒り」の広告コピー

 f:id:moonfish08:20180528164605j:plain

映画コピー評論

場合によっては「愛した人は殺人犯なのか?」のみで使われる場合もありましたが、全部込みでキャッチコピーとするのがいいかなと思いました。キャッチコピーにしては長いですが、プロローグ的な感じが出ていて、映画を盛り上げてくれています。物語が3つ同時進行で進んでいくので、「愛した人は殺人犯なのか?」はちょっとひとつの物語に寄りすぎている感じもするので、この5行で気持ちを盛り上げていくスタイルのほうが、広告コピーとしては効くのかな。広告でも、あえてキャッチを入れず、ボディコピーのみで伝える手法もあります。難易度は高いですが、より対象のイメージや雰囲気を醸し出すことができる手法です。この映画にはこの手法がピッタリだったようですね。

映画について

『横道世之介』などのヒット作を数多く手掛けるベストセラー作家吉田修一のミステリー小説が原作。監督は『悪人』を手掛けた李相日監督。出演には渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡など錚々たるメンバーが集結。それだけでも見ないと損な映画ですね。物語は、現場に「怒」という血文字が残った未解決殺人事件からはじまります。全く違う3つのストーリーが描かれ、どれが犯人なの?と最後まで分からない。ハラハラしながらも、それぞれのストーリーが奥深く、味わい深い作品となっています。本当に最後まで結末が読めないし、それぞれのキャラがすごくいいです。

※画像をクリックすると映画を視聴できます

映画コピーをつくってみた

愛しているから、信じたい。愛しているから、疑ってしまう。

対比型のコピーで複雑に揺れ動く相反する二つの感情を表現しました。この映画のキーとなるテーマとなっています。


「怒り」予告