映画「ゲド戦記」の広告コピー

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映画コピー評論

ゲド戦記という映画はつかみどころがない。テーマが難しいし、全体的に暗めな印象もある。コピーは基本的にプラス(陽)のイメージを付与させたいから、こういった作品の場合けっこう難しい。明らかに暗い話ってテーマ性がはっきりしてればいいけど、ゲド戦記はそういう訳でもないしなぁ。そこでこのコピー。正直、最初は微妙だと思ったけど、映画を見るたび、このコピーの素晴らしさを再認識させられます。この映画は、見えてるものより、見えないことや分からないことのほうに魅力がたくさん詰まっている。人によって印象がガラリと変わったりする。そんな面白さ・内容の深みをこのコピーがさっと拾いとってくれています。

映画について

最初みた時は、なんだかよくわかならいなぁなんて思いながら見ていましたが、これが年を重ねるごとに面白くなってくる。深読みしたがる大人の悪いくせなのか、物語の深みが増してくるんですよね。これが映画のコピーにもつながってくる。何度も見て映画の深みを体感するのも面白いと思います。ちなみにこの作品の劇中歌がすごく好きです。こころを何に例えようというやつ。萩原朔太郎の詩から着想を得た歌詞がすごく心に響く。萩原朔太郎好きにはたまりませんね。

映画コピーをつくってみた

光と、闇と。

こころの内側と外側。それを見つめ直すいい機会になると思う。人間どこかしら闇を抱えているけど、やっぱり光も必要で、そしてそれだけでもない。単純で複雑。それが人生ですかね。