映画「漫才ギャング」の広告コピー

映画コピー評論 何かを目標にしてみんな生きているけれど、なかなか目標を達成するのは難しいものです。何かほかの事情がやってきて邪魔をして、いつの間にか何が目標だったかもわすれてしまったり。ハンパになりたくないけど、うまく生きるにはハンパくらい…

映画「トランスフォーマー ロストエイジ」の広告コピー

映画コピー評論 人気シリーズの第四弾ということで、他シリーズとの差異をどう出すか、なおかつシリーズの一体感をどう出すか。この相反する二つを共存させる必要があります。その意味で、このコピーはその両方を満たしているといえるでしょう。「~か、~か…

映画「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」の広告コピー

映画コピー評論 続編の主題は待ちに待った宿敵との対決。シャーロック・ホームズ好きなら絶対に見逃せないこの対決をとてもシックな言葉で表現しています。映画の雰囲気さながらの冷静な情熱をもった、ワクワクするようなコピーですよね。短い言葉、言葉のリ…

映画「ノア 約束の舟」の広告コピー

映画コピー評論 誰もが知るノアの方舟の物語。でもなんとなくは知っているけど、詳しい内容を知っている人はそんなに多くはないのでは。その認知を含めどの程度までコピーで内容を明らかにするかが難しい映画コピーだったと思います。今回は割とスタンダード…

映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の広告コピー

映画コピー評論 ひとの興味をそそるワードである「なぜ~なのか。」という構図。疑問があると、ひとは答えを知りたくなるものです。そんな心理を利用するのがこの手法です。よくドキュメンタリーや奇想天外な実話などの映画で使われます。この映画も冒険記な…

映画「ホーム・アローン3」の広告コピー

映画コピー評論 人気シリーズものならではの広告コピー。今度はもっとすごいって告知するのが、シリーズもののパターンだけど、そのままシンプルに訴求してきましたね。前回との違いもきっちりコピーに盛り込んで、新シリーズの期待感を盛り上げています。 …

映画「アキハバラ@DEEP」の広告コピー

映画コピー評論 人気若手俳優が出演する青春映画のコピーには、やっぱり若さを表現するような勢いあるコピーがふさわしい。「無限の可能性」とか「未来」とか「最強」とか。少しチープな印象を与える言葉たちだが、この映画の世界観や、ターゲットとなる若者…

映画「海街diary」の広告コピー

映画コピー評論 このジャンルの映画のキャッチコピーはすごく難しい。明確なテーマがあるが顕在化しているわけでもなく、わかりやすいエンドがあるわけでもない。様々な事情や問題が混ざり合って、時が流れていく。キャッチコピーによって印象を操作しないよ…

映画「ターザン REBORN」の広告コピー

映画コピー評論 映画キャッチコピーではよく使われる構図ですね。「その男(女)、〇〇。---。」という形は、リズムがよく、要点を伝えやすい特徴があります。特にアクション映画によく好まれる表現ですね。このパターンは、前半に一般的な内容を入れて、…

映画「インフェルノ」の広告コピー

映画コピー評論 人気シリーズものは、それだけで話題が出てしまうので、キャッチコピーは軽視されがちだが、やはり「今回の作品は前回以上だ」という風な印象をキャッチコピーで与える必要がある。よりダイナミックで、より壮大な印象を与えるにはやはり「人…

映画「シング」の広告コピー

映画コピー評論 キャッチコピーの通り、このステージで人生を変えるきっかけとなるメンバーが活躍する。アニメ映画だけにわかりすく明快なキャッチコピーが効果的だけど、もうすこしテーマを深堀りしても面白いかもしれないですね。スポンサーやらいろいろな…

映画「ラ・ラ・ランド」の広告コピー

映画コピー評論 たった一言で、ロマンチックさと映画のテーマとイメージを刺激する素晴らしいキャッチコピーです。「みていた」という過去表現がまたにくらしい。一見明るいミュージカル映画に思われるが、内容はすごく切なさを帯びた構成になっていて「夢み…

映画「横道世之介」の広告コピー

映画コピー評論 映画キャッチコピーの定番「〇〇で、〇〇で、〇〇。」という構成。リズムが良くて、複数の要素を入れ込みやすい。まさにこの映画にもってこいの構図だと思います。世之介という人物がほかの人にとってどんな存在か、このコピーだけでも伝わっ…

映画「モアナと伝説の海」の広告コピー

映画コピー評論 映画コピーの大定番「その名は〇〇」パターンです。アニメやアクション映画など、分かりやすいストーリーと、幅広い年齢層への訴求のときに効果を発揮するキャッチコピー手法です。わくわくする感じが出ますし、リズムもいい。映像に乗っけや…

映画「アデル、ブルーは熱い色」の広告コピー

映画コピー評論 内容が内容だけに、キャッチコピーも難しい。この映画のテーマを素直に言葉にするのはチープな感じが出てしまうし、この濃密さを言葉で表すにはあまりに混沌としている。そのカオスからひとつの言葉を見つけるのがコピーライターの役目であり…

映画「プリデスティネーション」の広告コピー

映画コピー評論 「時空(どこ)へ逃げても追い詰める」がキャッチコピーのいわゆるタイムトラベル系の映画。この手の映画はやっぱりタイムパラドックスがメインテーマとなってくるので、最後どうなるかわからないハラハラドキドキ感が魅力の映画になることが…

映画「シングルマン」の広告コピー

映画コピー評論 映画コピーの定番ともいえる「問いかけコピー」。テーマ性がある映画に重宝する方法です。今回は一人の人間にフォーカスを当てた形の映画なので、一人の人間の心情・行動・人生観とともにストーリーを追うことができます。そういった形の構成…

映画「悪の教典」の広告コピー

映画コピー評論 映画の登場人物が語るパターンのキャッチコピー。映画のもつ臨場感が出やすいのと、すっと映画に入っていける導入剤の役割を果たしてくれます。このコピーはたとえの表現がとても秀逸ですね。「出席を取るみたいに」という表現が、先生の不気…

映画「僕だけがいない街」の広告コピー

映画コピー評論 人気漫画の映画化は、注目度が高く大体のあらすじは知れ渡っているので、ある程度説明的な文章は削除して大丈夫となります。なんとなく知っているけど、原作をちゃんと見たことがないという人がメインターゲットとなるかと思うので、あとはど…

映画「モーターサイクルダイアリーズ」の広告コピー

映画コピー評論 すごくカッコイイコピー。すごく好きな映画コピーのひとつです。個人的にロードムービーが好きなのですが、ロードムービーはカッコイイキャッチコピーの宝庫です。ロマンティックで、情緒的。「世界がめざめる音」という表現が秀逸です。全体…

映画「カラフル」の広告コピー

映画コピー評論 「ただいま」と「サヨナラ」の対比が、キャッチコピーの表現を豊かにしていますね。ひらがなとカタカナでそれぞれ表現したのも対比の効果がつよくなり、それぞれの言葉の雰囲気をよく表せているかと思います。「サヨナラ」した世界は冷たい自…

映画「デスプルーフinグラインドハウス」の広告コピー

映画コピー評論 すごくオシャレなキャッチコピーですよね。ドレスコードという洗練さに「スリル」と「スピード」という不協和音が実に文章を奥深くしてくれています。まさにスリルとスピードを味わいたいなら、(ついでにめちゃくちゃ感も味わいたいなら)こ…

映画「人狼ゲーム ビーストサイド」の広告コピー

映画コピー評論 続編の映画コピー。最初の映画を見た人に向けた内容でありながら、初見の人には1本目をまず見てみようと誘導するつくりになっているのが上手い。このコピーをみたら、2本セットで見ないと、という気持ちにさせる。そして1本目をみたらこっち…

映画「しあわせの隠れ場所」の広告コピー

映画コピー評論 映画コピーに頻出する表現「〇〇史上最高」というワード。この言葉が使われやすいのは当然効果を生むと実証されているから。変に技巧に走ったり、意味不明な言葉を並べるなら、このワードを使った方が圧倒的に効果的だ。広告コピーにはこうい…

映画「エイプリルフールズ」の広告コピー

映画コピー評論 全体を一言でまとめるあげるコピー。色んな場面がオムニバス形式で展開するこのような映画は、ひとつひとつの物語を切り取ることが難しいので、全体をまとめたコピーで仕上げるパターンが多い。今回のコピーもそのような形になっています。す…

映画「美女と野獣」の広告コピー

映画コピー評論 映画キャッチコピーではよく用いられる対比の構図。同じような言い回しを用いながら、「彼は・・・」「彼女は・・・」と対比して文章にリズムを生み、文章の印象を強める効果があります。今回は、後半部分が同じ言葉で固定された形。個人的に…

映画「鍵泥棒のメソッド」の広告コピー

映画コピー評論 思っていてよりコメディ要素がある映画だったので、ピッタリのキャッチコピーですね。よくある入れ替わりものかと思ったんですが、けっこう設定も凝ってて面白かったです。気軽に見れる映画なので、このくらいポピュラーなコピーがキャッチー…

映画「シェルブールの雨傘」の広告コピー

映画コピー評論 最高にオシャレで、最高に素敵すぎる物語。この映画は登場人物がすごい魅力的で、それぞれの発する言葉が、すごく強さのある言葉ばかり。なので、セリフをそのままコピーにする。もしくはセリフ調にする。その選択がベストだと思います。 映…

映画「百円の恋」の広告コピー

映画コピー評論 このコピーめっちゃ好きです。そして、この映画も大好き。安藤サクラのパッケージとこのコピーのマッチが絶妙でかっこいいんですよね。呆れるほどの使い方が素晴らしいです。そう思うと、「呆れるほど」って言葉は多様性ありますね。呆れるほ…

映画「グランド・イリュージョン」の広告コピー

映画コピー評論 え、どうやるんだろう。そう思わせたらもう勝ち。映画コピーの一番いい形は、見てみたくなること。その一番いい形にもっていっている広告コピーとしてはお手本のキャッチコピーだと思います。スタンダードすぎて、もうひとひねりあるといいな…