映画「ノア 約束の舟」の広告コピー

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映画コピー評論

誰もが知るノアの方舟の物語。でもなんとなくは知っているけど、詳しい内容を知っている人はそんなに多くはないのでは。その認知を含めどの程度までコピーで内容を明らかにするかが難しい映画コピーだったと思います。今回は割とスタンダードにほとんどの人が知っているだろうという閾値でコピーを展開させていますね。

映画について

旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」の物語を実写化した大作。大洪水による世界滅亡を知らされた男ノアとその家族が、ある重大な使命を全うしようと巨大な箱舟の建造に乗り出していく。メガホンを取るのは、『ブラック・スワン』などの鬼才ダーレン・アロノフスキー。ノアにふんするラッセル・クロウを筆頭に、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンスら、実力派スターが共演する。壮大な物語はもちろん、大洪水の描写にも息をのんでしまう。

出典:Yahoo!映画

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映画コピーをつくってみた

知られざる方舟の物語

ノアの方舟は知っているけど、詳しくは知らない。そんな方に「知りたい」欲求を持たせる狙いです。


『ノア 約束の舟』予告編

映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の広告コピー

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映画コピー評論

ひとの興味をそそるワードである「なぜ~なのか。」という構図。疑問があると、ひとは答えを知りたくなるものです。そんな心理を利用するのがこの手法です。よくドキュメンタリーや奇想天外な実話などの映画で使われます。この映画も冒険記なので、この手法がとても効果的に利用できます。広告コピーは心理学も重要。人の心を動かすコピーは細かい心理テクニックも活用していることも多いので面白いです。

映画について

世界的な文学賞ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」を、『ブロークバック・マウンテン』などのアン・リー監督が映画化。動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、どう猛なトラと一緒に救命ボートで大海原を漂流することになった16歳の少年のサバイバルを描く。主演は、オーディションで選ばれた無名のインド人少年スラージ・シャルマ、共演にはフランスの名優ジェラール・ドパルデューが名を連ねる。227日間という長い漂流の中で、主人公がどのように危機的状況を乗り越えたのかに注目。

出典:Yahoo!映画

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トラと漂流。あなたならどうする?

相手に問いかけるコピーも、気になる要素になります。会話のネタにもなるのでシェアを上手く活用するような広告展開があるといいですね。


映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』予告編

映画「ホーム・アローン3」の広告コピー

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映画コピー評論

人気シリーズものならではの広告コピー。今度はもっとすごいって告知するのが、シリーズもののパターンだけど、そのままシンプルに訴求してきましたね。前回との違いもきっちりコピーに盛り込んで、新シリーズの期待感を盛り上げています。

映画について

人物設定やストーリーを一新した、人気コメディ・シリーズ第3弾。シリーズの立役者マコーレー・カルキン君に代わり、『素晴らしき日』のアレックス・D・リンツが主役に抜擢。4人の犯罪集団を相手に、抱腹絶倒の知能戦・攻防戦が繰り広げられる。アメリカ国防省のトップシークレットを収めたマイクロチップが、国際的ハイテク犯罪集団に盗まれた。彼らはチップを、オモチャのリモコン・カーに挿入。しかしそれは、ふとした手違いから、ひとりで留守番していた8歳の少年のもとに・・・。

出典:Yahoo!映画

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三度目の最高傑作。

ホームアローンシリーズはどの回も面白くて傑作ぞろい。その中でも3はかなりクオリティが高いです。シリーズものは大体尻つぼみになっていく傾向が強いですが、これには全く当てはまらないですね。


Home Alone 3 (1997) Trailer

映画「アキハバラ@DEEP」の広告コピー

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映画コピー評論

人気若手俳優が出演する青春映画のコピーには、やっぱり若さを表現するような勢いあるコピーがふさわしい。「無限の可能性」とか「未来」とか「最強」とか。少しチープな印象を与える言葉たちだが、この映画の世界観や、ターゲットとなる若者を考えれば、実にマッチした表現になりえます。ストーリーも実にシンプルな構成で、ちょっとしたおふざけ感も「らしさ」が出ている。とにかく勢いに振り切ったコピーに潔さを感じますね。

映画について

秋葉原に集う若者たちが、理不尽な世の中に立ち向かっていく青春ムービー。それぞれにコンプレックスを抱える悩み多き若者たちにふんするのは、『NANA』の成宮寛貴、『リリイ・シュシュのすべて』の忍成修吾、モデル出身で女優としても活躍する山田優。「池袋ウエストゲートパーク」の原作者である石田衣良の小説が初めて映画化されたことも話題となった。一癖も二癖もある登場人物たちが、絶妙なバランスで混ざり合い、“アキバ”の世界をより深く、イキイキと映し出している。

出典:Yahoo!映画

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みんなで、唯一無二。

一人じゃ何もできなくても、みんなの才能が集まれば、唯一無二の才能となる。「みんな」と「唯一無二」の対比で言葉の印象を強調させてみました。


アキハバラ@DEEP 予告

映画「海街diary」の広告コピー

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映画コピー評論

このジャンルの映画のキャッチコピーはすごく難しい。明確なテーマがあるが顕在化しているわけでもなく、わかりやすいエンドがあるわけでもない。様々な事情や問題が混ざり合って、時が流れていく。キャッチコピーによって印象を操作しないように配慮しながらも、物語の魅力を最大限伝えていきたい。そんな葛藤の中導き出されたのがこのコピーなのかなと思います。物語のプロローグ的なキャッチコピーは、様々なイメージを想起させて、映画を見終わった人の気持ちに影響を与えない。監督・出演者・原作の有名さがあるからこそ、あえてキャッチコピーはわき役に回る。そんなつつましさを感じました。

映画について

鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。

出典:Yahoo!映画

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海の近くのその街で、少しずつ心は解け合う。

文章においてあまり「の」連続は嫌われるが、短いキャッチコピーでは言葉にリズムを生むことにもなる。


海街diary予告篇

映画「ターザン REBORN」の広告コピー

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映画コピー評論

映画キャッチコピーではよく使われる構図ですね。「その男(女)、〇〇。---。」という形は、リズムがよく、要点を伝えやすい特徴があります。特にアクション映画によく好まれる表現ですね。このパターンは、前半に一般的な内容を入れて、後半に要点(驚き)をもってくる形が効果的です。今回もまさにそのパターンに当たります。ターザンという言葉が後半に出ることで、英国紳士という前半の言葉も「ターザンが英国紳士?」と気になってきます。

映画について

映画やアニメなどで度々映像化されてきた冒険小説を、『ハリー・ポッター』シリーズなどのデヴィッド・イェーツ監督が新たに生まれ変わらせた活劇。ジャングル育ちの英国貴族ターザンが、愛する妻と故郷のために過酷な試練に立ち向かう。主人公ターザンを、堂々たる肉体美を誇るアレキサンダー・スカルスガルドが熱演。妻ジェーンに『フォーカス』などのマーゴット・ロビーがふんするほか、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツが脇を固める。

出典:Yahoo!映画

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映画コピーをつくってみた

ターザンのその後の物語。

ターザンの話は知っているけど、人間として生きていくその後は全然知らない。アフターストーリーと伝えるだけで、想像力を刺激するかと思います。


映画 『ターザン:REBORN』 予告編

映画「インフェルノ」の広告コピー

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映画コピー評論

人気シリーズものは、それだけで話題が出てしまうので、キャッチコピーは軽視されがちだが、やはり「今回の作品は前回以上だ」という風な印象をキャッチコピーで与える必要がある。よりダイナミックで、より壮大な印象を与えるにはやはり「人類滅亡」だろう。もっともっと煽ったほうがいいかなと個人的には思うが、あまりネタバレになっても困るし、世界観を壊しても困るし、シリーズものの難しさでもある。

映画について

人気作家ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3弾。主演のトム・ハンクス、監督のロン・ハワードが続投し、これまで数々の歴史や名画の謎を解明してきた宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が、詩人ダンテの「神曲」の「地獄篇」に絡んだ世界を揺るがす陰謀に挑む。ラングドンと共に謎を追う医師を『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズが演じるほか、『ジュラシック・ワールド』のオマール・シーとイルファン・カーンらが共演。

出典:Yahoo!映画

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映画コピーをつくってみた

次の謎は、ダンテの地獄篇。

次はどんな謎を解いていくのかがシリーズファンは気になるところ。「ダンテの地獄篇」というワードはファンにとって、とても刺激的に映るだろう。


映画 『インフェルノ』 予告